現在大関の琴櫻関(元琴ノ若)は父親が元関脇の初代琴ノ若、祖父が元横綱琴櫻という相撲一家で育ちました。
大関琴櫻関の母親、父親、兄弟はどんな人なのでしょう。
大関琴櫻関の家族についてまとめました。
琴櫻(元琴ノ若)の母親はおかみ
大関琴櫻関の母親の名前は鎌谷(かまたに)真千子さんです。
母親は元横綱で先代琴櫻の娘として1971年6月に生まれました。
年齢は2024年時点で53歳になります。
母親はアメリカへの留学を経て結婚し、現在は佐渡ヶ嶽部屋のおかみになっています。
琴櫻関が小学6年生の時、埼玉栄中学に進学したいと両親に伝えたところ、母は琴櫻関に次のように言いました。
逃げて帰ってくるようなことは、絶対にしちゃダメだからね。逃げたら、あなたの住むところはないと思いなさい。
引用:日刊スポーツ
厳しいですね。琴櫻関はそのくらいの覚悟を母親に問われたのです。
それで覚悟を決めた琴櫻関は親元を離れて埼玉栄中学に進学しました。
小学校を卒業したばかりの息子が家を出て行くのは、母親として寂しかったのではないかと思います。
琴櫻関が埼玉栄高校へ進学した後に佐渡ケ嶽部屋に入門した時には、母親は
「もう家族の部屋には絶対入れません」
と、一人の弟子として扱うことにしたそうです。
入門と言っても琴櫻関の実家が佐渡ヶ嶽部屋になるため、実家が仕事部屋に変わっただけとも言えます。
他の力士と同じように琴櫻関は大部屋で共同生活を始めたのでしょう。
関取になってからは個室を与えられたと思いますし、現在は一人暮らしをしているかもしれません。
琴櫻関は2024年初場所後に大関に昇進しましたが、大関昇進伝達式では琴櫻関の母親は涙ながらに喜びました。
おかみになった私もそうだけど、ずっと息子は祖父と父に比べられてきた。
引用:スポーツ報知
琴櫻関自身も元横綱の祖父や元関脇の父と比べられて辛かったと思いますが、母も同じように辛かったのかもしれません。
琴櫻関の大関昇進伝達式では金びょうぶのそばに祖父の遺影が置かれ、母は次のように話しました。
父(琴櫻)が生きていたら、間違いなく見たいはず。一番喜んでいるんじゃないでしょうか。相撲には厳しかったが、一度稽古場を離れると優しいおじいちゃんだった。これからも亡くなった後援会の方々を集めて上(天国)で応援してくれるはず。
引用:スポーツ報知
琴櫻関は母親思いのようで、子供の頃から毎年母親に感謝の気持ちを伝えていたそうです。
感謝の気持ちは持っていても照れくさくて、なかなか面と向かっては言いにくい人もいるでしょうが、琴櫻関は素直に伝えることができる人なんですね。
母親としても子供が素直に育ってくれて嬉しいと思います。
琴櫻(元琴ノ若)の父親は師匠
大関琴櫻関の父親は元関脇で、四股名が琴ノ若晴將(ことのわかてるまさ)でした。
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琴櫻関も大関昇進前は琴ノ若の四股名でしたが、2代目だったのですね。
父親の本名は鎌谷満也(みつや)さんで、1968年5月15日、山形県尾花沢市に生まれました。
父は佐渡ヶ嶽部屋の師匠だった元横綱琴櫻に勧誘されて、佐渡ヶ嶽部屋に入門し、1984年5月場所で初土俵を踏みました。
父は1990年11月場所で新入幕を果たし、関脇まで昇進しましたが、膝のケガもあり大関には上がれませんでした。
現役中の1996年4月に師匠の長女・鎌谷真千子さんと婿入りの形で結婚しましたが、それにより佐渡ヶ嶽部屋を継承することになったのです。
そして師匠が停年を迎えた2005年11月場所中に、父は現役を引退し、年寄・13代佐渡ヶ嶽を襲名しました。
現役中に獲得した金星は8個、殊勲賞2回、敢闘賞5回でした。
真千子さんと結婚に至った詳しい経緯は下の記事をご覧ください。
父は息子が入門した日には
「これからは親子ではない。師匠と弟子だ」
と、琴櫻関に言いました。
そして父は特別扱いしていると思われたくなくて、部屋では他の力士よりも厳しく指導したそうです。
両親であっても「親方」「おかみさん」と呼ばなければならない世界なので厳しいですね。
―先代にはどういう言葉で報告を
「喜んでくれるかな。いい報告ができると思うけど、まだもう一つ上あるって言われると思う。先代はそこまでいってるので。まだまだこれからだぞ、と思ってるんじゃないかなと。でも、それぐらいでいい。やめるまで、てっぺん目指してやっていかないといけない」 pic.twitter.com/YxZrerFcIq— スポーツ報知 相撲取材班 (@hochi_sumo) January 28, 2024
両親と並んでいるのを見ると、琴櫻関は母親似のようです。
琴櫻関の父はまた、次のように話しています。
周りから師匠の息子とみられ、先代は横綱で、いつも比べられる。本人が一番つらかったのではないか
引用:産経新聞
琴櫻関の埼玉栄高校の2学下の後輩である王鵬関も、父が元関脇で祖父が元横綱でした。
琴櫻関は同じような境遇の王鵬関が入門してきた時は、少し気持ちが楽になったそうです。
祖父の存在が大きいと、重圧も大きかったのでしょうね。
琴櫻(元琴ノ若)の祖父は横綱
大関琴櫻関の母方の祖父が第53代横綱・琴櫻傑将(ことざくらまさかつ)です。
琴櫻よ...
今場所だけでいいから琴ノ若に憑依して横綱大関達と戦ってくれ
真ん中の男の子の夢を叶えてあげてくれ pic.twitter.com/WJ3tRt6aeB— とっちー (@tobhi0601) January 21, 2024
現在の琴櫻関の下の四股名は将傑(まさかつ)ですが、祖父の傑将を読みはそのままで、逆にしたものです。
横綱・琴櫻の本名は鎌谷紀雄(のりお)さんで、1940年11月26日、鳥取県倉吉町で警察官の子供として生まれました。
祖父は鳥取県立倉吉農業高校の卒業前に佐渡ヶ嶽部屋に入門し、1959年1月場所で初土俵を踏みました。
そして1963年3月場所で新入幕。
大関を32場所務めた後、32歳で横綱に昇進しました。
このように横綱に昇進したのが遅く、体力の衰えもあったため、横綱在位は8場所のみでした。
横綱琴櫻は突き押し・強烈なぶちかましと、のど輪で一気に攻める押し相撲が得意で、ついたあだ名が「猛牛」です。
現役中に殊勲賞4回、敢闘賞2回、金星2個獲得しました。
1974年5月場所で引退した後は、佐渡ヶ嶽部屋を継承し、22人の関取を育てました。
そして横綱琴櫻は2007年に多臓器不全のため、66歳でお亡くなりになっています。
孫に当たる2代目琴櫻関が生まれた時、祖父は万歳をして喜んだそうです。
祖父は男の子が生まれたら、力士にしたいと思っていたのかもしれませんね。
孫の琴櫻関は子供の時に祖父から毎日のように相撲の指導を受けたそうです。
祖父は相撲に関しては厳しかったけど、私生活ではおじいちゃんと孫で、稽古が終わると毎日、一緒に銭湯に行っていたそう。
祖父にとってかわいい孫だったのでしょう。
また2代目琴櫻関は子供の時、祖父から「大関になったら琴櫻を継いでいい」と言われていました。
2代目琴櫻関は大関昇進直後の3月場所では「父が果たせなかった琴ノ若という四股名を大関に上げたい」との思いで、1場所だけ大関琴ノ若で通し、翌5月場所から琴櫻に改名しました。
2代目琴櫻関は父親孝行もしたし、祖父との約束も果たしたことになるんですね。
琴櫻(元琴ノ若)の兄弟
現在大関の琴櫻関は1人っ子で兄弟はいません。琴櫻関は父と母の3人家族です。
しかし琴櫻関は琴勝峰関と顔が似ているので、2人は兄弟と思っている人もいるようですね。
実際私も2人の見分けがつかなくて、兄弟かと思っていた時がありました。
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顔の輪郭も似ているし、目を隠したらどっちがどっちかわからないくらい(笑)。
琴櫻関の本名は鎌谷将且(かまたにまさかつ)さんで、琴勝峰関の本名は手計富士紀(てばかりとしき)さんです。
姓が違うから2人は兄弟ではないとわかりますね。
琴櫻関と琴勝峰関は埼玉栄高校出身で、琴櫻関のほうが2学年上になります。
高校の先輩後輩という以外にも、2人は幼少時代に柏市の相撲少年団に所属していたという共通点がありました。
少年団で先輩である琴櫻関が、琴勝峰関に礼儀を教えることもあったようです。
そして四股名に「琴」がついていることからわかるように、同じ佐渡ヶ嶽部屋に所属しています。
子供の時から知っている仲なので、お互いに刺激を受けながら切磋琢磨しているのでしょうね。
琴勝峰関のほうには4歳下の弟がいて、それが佐渡ヶ嶽部屋の琴栄峰関です。
こうして見たら琴勝峰関は実の弟とよく似ています。
琴櫻関は1人っ子なので、子供の時は両親や祖父母からすごくかわいがられていたのではないかと思います。
もし兄や弟といった男の兄弟がいたら、兄弟関取なんてこともあったのではないでしょうか。
プロフィール
四股名:琴櫻将傑(まさかつ)
本名:鎌谷将且(かまたにまさかつ)
生年月日:1997年11月19日
出身:千葉県松戸市
身長:189cm
体重:178kg
所属部屋:佐渡ヶ嶽部屋
得意技:右四つ、寄り、押し
血液型:AB型
琴櫻(元琴ノ若)の母親、父親、兄弟の家族まとめ
元琴ノ若の大関琴櫻関は父親と母親の3人家族で、兄弟はいません。
琴櫻関は琴勝峰関と顔が似ていますが、兄弟ではありません。
琴櫻関の父親は元関脇琴ノ若で、現在佐渡ヶ嶽部屋の師匠になっています。
琴櫻関の母親は第53代横綱・琴櫻の娘の真千子さんで、部屋のおかみを務めています。
琴櫻関は祖父や父と比べられて辛かったようですが、母も心苦しい思いをしてきたようです。
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