
元大関豪栄道は引退して武隈親方になり、部屋付き親方として弟子の指導をしながら、相撲の解説などをされていますよね。
大関の時は高額な給料を得ていましたが、親方となると給料はいくらになるのでしょう。
引退の時に受け取った退職金も併せてご紹介します。
武隈親方の給料
年寄名跡を襲名し、親方になると日本相撲協会の職員として仕事をすることになります。
職員は理事長を頂点に理事、副理事、役員待遇委員、委員、主任、年寄の7階級に分かれていて、横綱・大関経験者は委員から始まります。
そのため大関だった武隈親方は最初委員となり、先に引退した稀勢の里と同じですね。
委員の給料は月103万2,000円です。それに賞与や場所手当などが加わるため、年収は約1,500万円となります。
引退した後も優遇されているという感じがしますね。
親方の最初の仕事は場内警備が多く、武隈親方も青いジャンパー姿で警備をしているところがテレビに映っていました。
現役の時はまわし姿か着物姿だったため、新鮮に見えた人も多いことでしょう。
ところで大関時代の月給は250万円で、それに賞与、各種手当、力士褒賞金、懸賞金が加わるため、年収は4,000万円を超えていました。
委員の年収はそれより大幅に減ることになりますね。
でも親方でいる限り、1,500万円以上の年収は保証されているのですから、安定していると言えるでしょう。
退職金はいくら
武隈親方の給料がわかったところで、次に引退の時に受け取った退職金はいくらになるのか見てみましょう。
力士は引退すると「力士養老金」と「勤続加算金」を受け取れます。
養老金は地位ごとに金額が定められていて大関は1,000万円です。
勤続加算金は地位ごとに定められた金額に勤続場所数を掛けた金額で、豪栄道は2,285万円でした。
この他、横綱・大関経験者には理事会の決議によって、実績などにより「特別功労金」も支給されます。
支給額は非公表となっていますが、横綱の場合相場は1億円と言われます。
元横綱貴乃花には1億3,000万円が支払われたそうですよ。
豪栄道の場合はどのくらいかはわかりませんが、大関在位が歴代10位の33場所だったことを考えると、かなり多額だったでしょう。
力士養老金と勤続加算金、特別功労金と合わせてもう一つ、引退の時にもらえるのが懸賞金の積立金です。
懸賞金は1本7万円で、その内3万円は土俵上で受け取ります。
残り4万円の内、1万円は経費として相撲協会が取り、3万円は納税充当金として力士名義の積立金となるのですが、納税後の余剰金が引退時に力士に還付されるのです。
豪栄道にはたくさんの懸賞がついていたため、積立金もかなりあったでしょう。
これら4つを合わせると退職金は1億円を有に超えるでしょうね。
まとめ
元大関豪栄道の武隈親方の給料と退職金について見てきました。
現役時代の給料からは大きく下がりますが、定年まで安定した収入が保証されているのですから、恵まれているといいましょうか。
退職金も普通の会社員と比べると高額です。
それでも厳しい稽古に耐え、ケガと付き合いながら相撲に取り組んできた対価とすると相応なのでしょうね。
▼関連記事▼