稀勢の里(二所ノ関親方)の給料は高額?年寄名跡取得には億のお金も!

横綱稀勢の里は引退した後、荒磯親方を経て二所ノ関親方となりました。

横綱の時には最高番付として多額の給料を得ていましたが、親方となると給料はいくらになるのでしょう。

年寄名跡取得にかかった費用についてもご紹介します。

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稀勢の里(二所ノ関)親方まとめ

「荒磯」取得に億のお金?

稀勢の里は2009年1月、小結の時に年寄名跡「荒磯」を取得しました。

元小結二子岳の荒磯親方が2008年に日本相撲協会を定年退職していたため、「荒磯」の年寄に空きができていたのです。

年寄名跡(年寄株又は親方株とも言う)を取得することで、引退後も協会に残り運営に携わることができます。

稀勢の里が取得したのはまだ22歳の時。すでに将来親方になることを考えていたのですね。

年寄名跡を取得するには日本国籍を有している上で、次のいずれかの条件を満たす必要があります。

最高位が小結以上
幕内在位通算20場所以上
十両以上在位通算30場所以上

稀勢の里はこの条件を満たしていたので、22歳という若さでも取得できたのです。

年寄名跡を所有すると、定年まで安定した収入が得られるという利点があります。

年寄名跡の数は決まっていて、億単位で売買されていると言われます。稀勢の里も多額のお金を支払ったと思われますね。

2014年に相撲協会が公益財団法人に移行した際、年寄名跡の現金での取引は原則禁止されましたが、現在でも高額で売買が行われているようです。

稀勢の里の給料

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稀勢の里が横綱の時、月給は300万円で、賞与が年間600万円、それに懸賞金や手当てなどが加わるため、年収は約4,000万円を優に超えていました。

横綱経験者が年寄を襲名すると、理事長を頂点とする相撲協会の役職のうち、委員からの就任になります。

委員の月給は約100万円で、それに賞与や場所手当などが加わり、年収は約1,500万円となります。

横綱の時の年収には遠く及びませんが、それでも一般の会社員よりも高給取りですね。

一番下の役職である平年寄でも年収は約1,200万円なので、手厚い待遇が用意されていると感じます。

稀勢の里の親方としての最初の仕事は館内警備でした。親方は最初はみんな警備から始めるそうですよ。

部屋持ち親方の給料は?

稀勢の里は田子ノ浦部屋付き親方を経て、荒磯部屋を開き、年寄名跡を交換して二所ノ関部屋の師匠となりました。

部屋持ち親方になるには引退後1年以上経過していて、次のいずれかの条件を満たす必要があります。

横綱もしくは大関経験者
関脇・小結の三役を通算25場所以上
幕内通算60場所以上

稀勢の里はもちろん資格があったわけです。

では部屋持ち親方となると給料はどうなるのかいうと、部屋付き親方でも部屋持ち親方でも、給料は協会の役職で決まるため差はありません

しかし、部屋には協会から運営資金として相撲部屋維持費、稽古場維持費、力士養成費が支給され、関取を育てれば養成奨励金も支払われます。

相撲部屋維持費は所属力士一人に付き場所ごとに11万5千円、稽古場維持費は一人に付き場所ごとに5万5千円、力士養成費は幕下以下の力士一人に付き毎月7万円です。

さらに養成奨励金は一人に付き年間で横綱が276万円、大関が216万円、三役が156万円、平幕が126万円、十両が114万円です。

これらは親方個人の収入ではありませんが、関取の数が増えれば増えるほど、部屋には多額のお金が入ってくるわけですね。

逆に言えば関取が育たなければ、部屋の運営は厳しくなります。

ですから親方は強い力士を育てるのが非常に大切になるのですね。スカウトの時点で勝負は始まっているのでしょう。

稀勢の里(二所ノ関親方)の給料まとめ

元稀勢の里の二所ノ関親方の給料と年寄名跡取得にかかった費用についてご紹介しました。

年寄名跡の取得には多額のお金が必要ですが、手に入れれば定年まで安定した収入が得られます。

力士は30代で引退する人が多いので、その後の生活の保証には年寄となることが一番良いと言えるでしょう。