
2025年3月場所で、大の里関の背中にあざのような丸い跡が付いているのに気付いた人も多いでしょう。
稽古で付いた傷のようにも見えませんが、カッピングの跡なのでしょうか。
調べてみると、プロレスラーやオリンピック選手も使用しているものでした。
大の里の背中の丸いあざはカッピング?
私が幼い頃、父はよく背中を剃刀でちょっと切って燃やした何かを入れた丸いカップを何個もくっつけるということを祖母にやってもらっていました。
そんな記憶が蘇る大の里の背中です。 pic.twitter.com/UtF6e1w3m5— かしょ (@mayoyurima) March 21, 2025
大の里関の背中の丸いあざはカッピング療法(吸玉療法)によるものです
カッピング療法とは球状の器具で血行障害の起こっている悪い血液を吸い上げ、血行を促進させる療法です。
それによって痛みを和らげたり、使い過ぎた筋肉の回復を早めたりする効果があるとされます。
吸引することで、大の里関の背中のようにカップ型の跡ができるのですね。
皮膚の表面が吸い上げられますが、痛みはないそうです。
カッピング療法の歴史は古く、紀元前3,000年前頃から伝わるとされます。意外にも昔からあるんですね。
カッピング療法は針灸治療院や整骨院、接骨院などで受けられますが、エステやマッサージ店などでもダイエットや美容に良いとして行われ、女性に大人気だそう。
元幕内照強がカッピング療法を行っている写真がありました。
元大関貴景勝も場所中にカッピング療法をやっていました。
貴景勝は整骨院で受けていたようですね。
このようにいろんな力士がしていることから、カッピング療法はそれなりに効果はあるのでしょう。
カッピング療法はプロレスラーやオリンピック選手も!
レスラーの体にも同じような丸い跡がついていることがありますが、あれもカッピング療法によるものです。
レスラーも力士も外傷や打ち身などが多いですが、早く腫れをちらしたり、痛みを抑えたりする時にカッピング療法を用いるそうです。
また、オリンピックでも体に丸い跡を残して登場していた選手たちを私は見たことがあります。
一流の選手も効果を期待してカッピング療法を行っていたんですね。
カッピング療法を行った後は赤黒い跡が1~2週間残るそうです。
跡が目立つため本場所中に行う力士は少ないようです。
だから大の里関のように、本場所で背中に丸い跡がいくつもあると目立つんですね。
カッピング療法の値段
カッピング療法は背中だけ、腰だけといった局所治療は2,000円~5,000円くらい、全身治療の場合は10,000円~20,000円くらいかかります。
一回受けたらどのくらい効果が持つのかはわかりませんでした。
力士は絶えずケガと隣り合わせなので、このようなカッピング療法やマッサージが欠かせないのでしょう。
大の里の背中の丸いあざはカッピング?のまとめ
大の里関の背中の丸い跡はカッピング療法によるものでした。
カッピング療法は筋肉の回復を早めたりする効果があると言われます。
痛々しく見えても痛みはないようですね。
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