力士の背中の丸い跡の正体は?レスラーもやっているアレ!

大相撲力士の背中にあざのような丸い跡が付いていることがありますよね。

稽古で付いた傷のようにも見えないし、一体何なのでしょう。

実はプロレスラーやオリンピック選手も使用しているものでした。

力士の背中の丸い跡の正体

本場所だけでなく、稽古中の力士の背中にも丸い跡がついているのを私は見たことがありますが、あれは一体何だろうと思っていました。

調べてみると、丸い跡は吸玉療法(カッピング療法)によるものだとわかりました。

元幕内照強のインスタに吸玉療法を行っている写真がありましたよ。

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貴景勝関も。

この治療法の歴史は古く、紀元前3,000年前頃から伝わるとされます。意外にも昔からあるんですね。

球状の器具で血行障害の起こっている悪い血液を吸い上げ、血流を循環させることで、痛みを和らげたり、使い過ぎた筋肉の回復を早めたりする効果があるとされます。

吸引することでカップ型の跡ができるんですね。皮膚の表面が吸い上げられますが、痛みはないそうです。

吸玉療法は針灸治療院や整骨院、接骨院などで受けられますが、エステやマッサージ店などでもダイエットや美容に良いとして行われ、女性に大人気です。

貴景勝関は整骨院で受けているようですね。

プロレスラーやオリンピック選手も使用

レスラーの体にも同じような丸い跡がついていることがありますが、あれも吸玉療法によるものです。

レスラーも力士も外傷や打ち身などが多いですが、早く腫れをちらしたり、痛みを抑えたりする時に吸玉療法を用いるそうです。

また、オリンピックでも体に丸い跡を残して登場していた選手たちを私は見たことがあります。

一流の選手も効果を期待して吸玉療法を行っていたんですね。

吸玉療法を行った後は赤黒い跡が1~2週間残るそうです。

跡が目立つため本場所中に行う力士は少ないようですよ。

吸玉療法の値段

吸玉療法は背中だけ、腰だけといった局所治療は2,000円~5,000円くらい、全身治療の場合は10,000円~20,000円くらいかかります。

この値段で一回受けたらどのくらい効果が持つのかはわかりませんでした。

力士は絶えずケガと隣り合わせなので、このような治療やマッサージが欠かせないのでしょう。

力士の背中の丸い跡の正体のまとめ

力士の背中の丸い跡は吸玉療法によるものでした。

痛々しく見えても痛みはないようですね。

跡も時間が経てば消えるので、本場所の初日で気づいても毎日見ているとだんだん跡は薄くなってくるはずです。