
大相撲力士の炎鵬関の背中を見て、あざのような丸い跡があるのに気がついた人も多いのではないでしょうか。
炎鵬関の兄弟子である石浦関にも見られます。
私は最初見た時一体何かと思ったんですよね。稽古で付いた傷のようにも見えないし、変な跡がついているなあと。
でも調べてみるとちゃんとした理由があったのです。
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炎鵬まとめ
炎鵬の背中のあざは吸玉療法
炎鵬関や石浦関の背中にある丸い跡は吸玉療法(カッピング療法)によるものです。
稽古中の朝乃山関や逸ノ城関の背中にもついているのを見たことがあります。
炎鵬関の写真はありませんでしたが、照強関のがありました。
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まあ、背中から足まで(笑)。
この治療法の歴史は古く、紀元前3,000年前頃から伝わるとされるんですよ。
球状の器具で血行障害の起こっている悪い血液を吸い上げ、血流を循環させることで、痛みを和らげたり、使い過ぎた筋肉の回復を早めたりする効果があるとされます。
吸引することでカップ型の跡ができるんですね。皮膚の表面が吸い上げられますが、痛みはないそうです。
吸玉療法は針灸治療院や整骨院、接骨院などで受けられますが、エステやマッサージ店などでもダイエットや美容に良いとして行われ、女性に大人気です。
上の照強関は順天堂大学病院で受けているようですね。
プロレスラーやオリンピック選手も使用
レスラーの体にも同じような丸い跡がついていることがありますが、あれも吸玉療法によるものです。
レスラーも力士も外傷や打ち身などが多いですが、早く腫れをちらしたり、痛みを抑えたりする時に吸玉療法を用いるそうですよ。
炎鵬関と石浦関は同じ宮城野部屋なので、同じところで吸玉療法を受けたのでしょうね。
兄弟子の石浦関に「炎鵬、吸玉療法いいよ。一緒に行こうか」なんて言われたとか?
また2016年のリオデジャネイロオリンピックでも、体に丸い跡を残して登場していた選手たちがいました。
一流の選手も効果を期待して吸玉療法を行っていたんですね。
吸玉療法を行った後は赤黒い跡が1~2週間残るので、炎鵬関は場所直前か場所中に行ったのでしょう。
跡が目立つため本場所中に行う力士は少ないようです。
吸玉療法の値段
吸玉療法は背中だけ、腰だけといった局所治療は2,000円~5,000円くらい、全身治療の場合は10,000円~20,000円くらいかかります。
この値段で一回受けたらどのくらい効果が持つのかはわかりませんでした。
大相撲力士は絶えずケガと隣り合わせなので、このような治療やマッサージが欠かせないのでしょう。
まとめ
炎鵬関の背中のあざの謎が解けたでしょうか。
顔がきれいな力士なので、背中のあざが余計に気になるかもしれません。痛々しく見えても痛みはないようなので一安心ですね。
跡も時間が経てば消えるので、毎日見ているとだんだん薄くなってきたと気づくでしょう。