藤ノ川の歴代まとめ!現在は元若碇!

元若碇が伊勢ノ海部屋の伝統の四股名「藤ノ川」を継ぎ、「藤ノ川」が38年ぶりに復活しました。

「藤ノ川」は148年の歴史があるそうです。

ここで歴代の藤ノ川をまとめました。

歴代の藤ノ川

初代藤ノ川

初代の藤ノ川は藤ノ川忠之助(ふじのかわちゅうのすけ)さんで、本名は北村忠之助さんです。

1848年7月10日、越後国(現在の新潟県)で生まれました。

1869年に伊勢ノ海部屋に入門し、入門時は藤ノ川を名乗っていました。

1877年12月場所で入幕し、1881年1月に柏戸宗五郎を襲名しました。

柏戸宗五郎という四股名は1767年生まれの大関が最初に名乗り、初代の藤ノ川は5代目です。

初代藤ノ川の最高位は前頭2枚目で、1889年5月場所で引退しました。

なんと40歳まで現役を続けていたんですね。

初代藤ノ川は1908年7月26日、60歳で亡くなりました。

2代目藤ノ川

藤ノ川の2代目は藤ノ川雷五郎(らいごろう)さんで、本名は飯田繁治さんです。

四股名は藤ノ川から柏戸へと変わりました。

2代目藤ノ川は1888年4月10日、現在の新潟県上越市で生まれました。

1908年1月に初土俵を踏み、1917年5月で新入幕。

1919年5月で関脇に昇進しました。

2代目藤ノ川の最高位は西関脇で、1925年1月に引退しました。

親方としては横綱・柏戸を育てました。

そして1966年2月22日、77歳で亡くなりました。

3代目藤ノ川

藤ノ川の3代目は藤ノ川秀剛(ひでたけ)さんで、本名は佐々木秀剛(ひでたけ)さんです。

四股名は藤川秀剛から藤ノ川秀剛、柏戸大五郎、柏戸秀剛へと変わりました。

3代目藤ノ川は1918年5月3日、岩手県九戸郡種市町(現・洋野町)で生まれました。

久慈農林学校(後の久慈農林高等学校)を卒業後、春日山部屋に入門し、1936年5月場所で初土俵。

新十両の翌場所に師匠の名を継いで藤ノ川を名乗り、1941年5月場所で新入幕を果たしました。

伊勢ノ海部屋に移籍してから、伊勢ノ海部屋ゆかりの柏戸(10代目)に改めました。

3代目藤ノ川の最高位は東前頭筆頭で、1949年1月場所で引退した後は、年寄・伊勢ノ海を襲名して独立。伊勢ノ海部屋を再興しました。

そして1982年12月11日、64歳で亡くなりました。

4代目藤ノ川

藤ノ川の4代目は藤ノ川武雄(たけお)さんで、本名は森田武雄さんです。

四股名は森田武雄から藤ノ川武雄、藤ノ川豪人へ変わりました。

4代目藤ノ川は1946年9月26日、北海道河東郡音更町で生まれました。

中学在学中の1961年5月場所で初土俵を踏み、中学卒業後は拓殖大学第一高校へ進学しました。

4代目藤ノ川は中学、高校へ通いながら大相撲力士となっていた異色の人です。

4代目藤ノ川は高校卒業後、1966年11月場所で新入幕を果たしました。

4代目藤ノ川の最高位は西関脇で、1972年11月場所で引退しました。

腰を痛めたため、26歳という若さでの引退となったのです。

その後、4代目藤ノ川は1982年12月に先代師匠(3代目藤ノ川の柏戸秀剛)が死去したことに伴って、伊勢ノ海部屋を継承しました。

2002年から日本相撲協会の理事に選出されましたが、2010年1月の任期満了をもって理事を退任。

現在、4代目藤ノ川の森田武雄さんは日本相撲協会の評議員になっています。

5代目藤ノ川

藤ノ川の5代目は藤ノ川祐兒(ゆうじ)さんで、本名は服部祐兒さんです。

1960年8月20日、愛知県大府市で生まれ、東海高校から同志社大学へ進学しました。

大学時代に学生横綱のタイトル2回、アマチュア横綱のタイトル2回など、計17回のタイトルを獲得し、アマチュア相撲最強と言われたそうです。

1983年3月場所で初土俵を踏み、1985年3月場所で新入幕を果たしました。

「100年に1度の逸材」とまで期待されましたが、精神面での弱さや腰痛もあって、三役に上がることはできませんでした。

5代目藤ノ川の最高位は東前頭3枚目で、1987年7月場所で引退しました。

その後、教員免許を取得し、母校で日本史を教えた後、フランスの日本人学校へ奥さんと一緒に教師として赴任し、社会科を教えました。

帰国後は、筑波大学大学院体育研究科でコーチ学を専攻し、1995年から東海学園大学経営学部で教えました。

2002年には東海学園大学の相撲部を新設。

2025年6月6日、5代目藤ノ川の服部祐兒さんは肝臓がんで亡くなりました。

6代目藤ノ川

藤ノ川

引用:中日新聞

藤ノ川の6代目は元若碇の藤ノ川成剛(せいごう)さんで、 本名は齋藤成剛さんです。

2005年2月22日、京都府京都市西京区(出生地は東京都江戸川区)出身です。

6代目藤ノ川は元幕内大碇の甲山親方の長男で、埼玉栄高校から伊勢ノ海部屋へ入門し、2023年1月場所で初土俵を踏みました。

そして2025年7月場所で新入幕。

新入幕を機に、四股名を若碇から藤ノ川へ変えました。

幕内に上がったら藤ノ川を継ぐという話はあったようで、6代目藤ノ川成剛は改名について次のように話しました。

「由緒ある、伝統のある名前をいただき、ありがたい。これをプレッシャーに感じず、付けてもらったという自信にして頑張りたい」

6代目藤ノ川は4代目藤ノ川の森田武雄さんに会ったことがあり、その時に4代目に「藤ノ川を継いでくれたらうれしい」と言われたそうです。

そのため若碇が藤ノ川を継いだ時には4代目は「うれしい、うれしい」と喜びました。

ここまでご紹介したように、初代から5代目までの歴代藤ノ川の最高位は西関脇です。

6代目藤ノ川成剛は「三役を目指したい」と話しているので、歴代の番付を超えてほしいですね。

藤ノ川の歴代まとめ

歴代藤ノ川は以下の通りです。

初代藤ノ川:藤ノ川忠之助

2代目藤ノ川:藤ノ川雷五郎

3代目藤ノ川:藤ノ川秀剛

4代目藤ノ川:藤ノ川武雄

5代目藤ノ川:藤ノ川祐兒

6代目藤ノ川:藤ノ川成剛

6代目が現在の藤ノ川で、甲山親方の長男になります。

歴代の伝統的な四股名を引き継いだので、6代目藤ノ川はこれからも真っ向勝負でがんばってほしいですね。

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