照強の塩まきがもったいない?大量の塩の理由や塩の産地は?

照強関といえば大量の塩まきが有名ですね。

これでもかっというくらい塩を持って豪快にまきあげます。

そもそもなぜそんなに大量の塩をまくようになったのでしょう。

もったいないという声もありますが、問題はないのでしょうか。

大相撲で使われる塩の量と産地も併せてご紹介します。

照強の大量の塩まきの理由

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照強関は少なくとも十両の時にはすでに大量の塩をまいていました

照強関は中学卒業と同時に入門しているため、前相撲から始めています。

塩まきは幕下以下には許されておらず、ごくまれに進行が早すぎる場合のみ、幕下でも塩をまくことがあります。つまり時間調整ということですね。

この塩まきには邪気を祓い清めるという意味があります。

相撲は神事であり、土俵は神聖な場所とされるため、塩をまいて土俵を清めているのです。

では照強関が大量に塩をまく理由はと言うと、本人によれば体の大きな対戦相手にびびらないように、気合いを入れるためだそうです。

照強関は身長が低いので、毎日自分より大きな相手ばかりになりますよね。

やはり怖いと思うこともあるでしょうから、大量の塩をまいて自分を盛り上げているのでしょう。

それによって観客も盛り上がり、拍手も起きるので、「よしっ」という気分になるのではないでしょうか。

でも史上初の無観客開催となった2020年春場所でも大量の塩をまいていたので、やはり自分のためですね (^-^;)

過去に大量に塩をまいていた力士には、水戸泉(現・錦戸親方)や旭日松がいます。

照強関は令和のソルトシェイカーと言われますが、元祖のソルトシェイカーは水戸泉でした。

塩がもったいない?

照強関の塩まきをもったいないと思う人もいるようです。

でも塩のまき方には特に決まりはないので、今のところおとがめはないようですね。

土俵で使われる塩の量と産地

土俵で使われる塩は1日45kg、1場所で約650kg以上用意されるそうです。それが年間6場所と、巡業分も含めれば相当な量になりますね。

年3回の東京場所では1987年から毎年「伯方の塩」が使われています。

伯方の塩はメキシコやオーストラリアで作られた塩を日本で加工しているため、法的には日本が原産地になります。

伯方の塩を製造している伯方塩業は大相撲の支援に熱心で、塩を無償で提供しています。懸賞金も出していますよね。

そして大阪と名古屋、福岡の各場所では味の素の「瀬戸のほんじお」が使われています。

瀬戸のほんじおは岡山県の瀬戸内海の海水から作られているため、これも国産です。こちらも無償提供です。

相撲協会のほうでお金を出して塩を購入しているなら、照強関の大量の塩がもったいないとなりますが、企業が出してくれているなら、バンバン使ってもいいんじゃないでしょうか。

照強関には伯方の塩から懸賞がついているので広告にもなりますし、「たっぷりどうぞ」って感じかもしれません。

また、塩は精製塩ではなく粗塩が使われています。粗塩だと指の間からこぼれにくく、適度な湿り気が手につくのだそうですよ。

ちなみに塩の混ざった土は産業廃棄物として処分されています。

塩で滑ることも

照強関のように大量に塩をまいたら、足が滑るんじゃないかと心配になりますが、実際自分のまいた塩で滑ったことがあるのを私は見たことがあります(笑)。それでもやめないんですよね。

塩が目に入ることもあるようです。

溜席の観客のところまで照強関の塩が飛ぶことも。

私ならここまで飛ばさないでと思うでしょう(笑)。塩を掃いている人も大変だなと。まあ、見ている方は面白いんですが。

照強関とは対照的にほんの少ししか塩をまかない力士もいます。その代表が宇良関でしょう。

宇良関は指の第1関節くらいしか塩を持たないそうです。

照強の大量の塩の理由と塩の産地まとめ

照強関が大量に塩をまく理由と、場所で使う塩の量、産地についてご紹介しました。

照強関は単に観客を沸かせたい、目立ちたいという理由で塩をまくのではないんですね。

小さな体で大きな相手に立ち向かわなければいけないので、気合を入れているんです。

塩は会社が無償で提供してくれているので、私たちがもったいないと気にする必要もありません。

一人や二人照強関のような力士がいたほうが面白いですよね。これからも塩まきでも相撲でも土俵を沸かせてほしいものです。

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